ボランティア活動、経験者は約3割 | 野本和香奈 | 今日どう?通信

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【ボランティア活動、経験者は約3割】

協働センターでは、市民活動団体の支援をするとともに、個人に対してもボランティアのコーディネート(調整)を行っています。具体的には、ボランティア活動先を探し、ボランティアしたい方へ紹介したり、ボランティアが欲しいという施設、団体からの情報を取りまとめたりしています。
今まで「ボランティア」の話をしてきてなかったなと思ったので、今回はボランティアをテーマにしてみました。

阪神淡路大震災や東日本大震災以降、日本にもボランティアという言葉は浸透してきました実感はあると思いますが、実際に活動したことのある人は約3割だという調査もあります(※1)。

日本ボランティアコーディーネーター協会によると、「ボランティア」には4つの原則があります。
① 自発性
自ら進んでやる、ということです。好き、興味がある、自分が何とかしなくてはいけないという気持ちがそこには込められています。(ボランティアの語源はラテン語の「Volo(ウォロ)」、これは自ら進んでやるという意味です。)
② 社会性
自分のためではなく、社会みんなのためになる、ということです。もっとこのまちを良くしたい、ほおっておけないという気持ちがそこには込められています。
③ 無償性
対価や報酬、見返りを「目的」としない、ということです。
④ 先駆性(※2)
社会を変える新しい動きである、ということです。

 ボランティア=無償ということに注目されがちですが、ボランティアの語源から考えると、自発性が第1条件です。

…ふーん、なんだか難しい、あんまりしたくないという声が聞こえてきそうです。それもボランティアだからもちろんOKです。でももしかしたら、こんな経験ありませんか?

私にとっては「当たり前」でいつも通りやっただけなのに、他の人にとっては「すごい」と感謝されたこと、喜ばれたこと。
これが、ボランティアとあなたを結びつける鍵なのでは?と日々、思っています。

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※1『寄付白書2013』より。
※2 4つ目を除いて、ボランティアの3原則としているところも多い。
写真は、NPO法人醸造の町摂田屋町おこしの会より。
「サフラン保存ボランティアの活動風景」

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 野本和香奈

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。

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