運動会はコミュニケーションを活性化する | 髙橋秀一 | 今日どう?通信

今日どう?通信

「運動会はコミュニケーションを活性化する」

5月は、運動会が真っ盛りな季節ですね。
カメラでシャッターチャンスを狙うパパ。
朝早くからお弁当作りにいそしむママ。
我が子のためにこれでもかと愛情がそそがれるイベントですよね。

私の住む日越地域は、町民大運動会が毎年6月上旬の日曜日に開催されます。

私事ですが、一昨年の春この地域に引っ越してきたばかりで、数軒のお家の方くらいしか顔を合わせたことがありませんでした。
「面倒くさいな」と思う反面、「地域に溶け込むチャンス!」だと感じ申し込みました。

我が家も私が代表として「大玉送り」に出場することになりましたが、結果は惨敗(笑)

その日の夕方、各公民館では飲み会が開催されました。
新しく引っ越してきた皆さんともそこで初顔合わせ。
元の住民の皆さんからも「若い人たちが入って来てくれたから、とても嬉しかったよ」と声をかけてもらえました。
「子育て」や「庭造りのやり方」など…話題はつきません。

運動会は、ただ勝敗を決めるものではなく、そこに集う人が同じ目標に向かって汗をかく。
そして、そのあとは交流の場(飲み会)。
この交流があるとないとは大違いです。

この日から、我々の町内の人々の顔が分かり、ご近所付き合いもスムーズに始まりました。
運動会が終わった翌日から、自然と挨拶が始まり、ママたちは公園に集まっては井戸端会議などする仲に。

この運動会…
時代をさかのぼると企業も社内運動会を開いていたとのこと。
高度経済成長期には、多くの企業で行われていましたが、景気悪化による経費節減などで減ってきたそうです。
しかし、改めて社内運動会が見直されてきているそうです。
この現象は、NHKのニュースでも取りあげられています。

○特集『復活する社内運動会』(NHKニュース「おはよう日本」)
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/10/1021.html

運動会は、誰もが参加できる「きっかけの場」
その効果は、「コミュニケーション不足の解消」

運動会は、コミュニケーションがとりにくくなっている時代にマッチした地域イベントなのかもしれませんね。

 文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 髙橋秀一

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。

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