大河ドラマと地元 | 桑原眞二 | 今日どう?通信

[きょうどう?通信]

大河ドラマファンは多いですね、私も毎年大河ドラマを観ています。

ドラマの中で戦や事件、様々な出来事が起こるわけですが、そのころの越後・長岡はどのようなことがあり、どんな人が活躍されていたのか興味があり、ネットで調べては自分の先祖の暮らしや社会に思いを馳せては楽しんでいます。大河ドラマで取り上げられるのは戦国時代と幕末・明治維新の時代が多いのですが日本の変革期で多くの英雄が現れた時代ですのでどうしてもそうなりますよね。

ただ幸運なことに越後・長岡には戦国と幕末の時代とも大きく歴史に影響を与えた英雄がおり(上杉謙信・景勝、直江兼続、河井継之助等)、毎年の大河ドラマの中に必ずといってよいほど登場して私たちの郷土愛を刺激してくれます。

今年の大河ドラマは御存知のように「青天を衝け」、渋沢栄一の物語です。第28回より、地元越後人として長岡ではなく上越の人ですが前島密が郵便制度の父として登場しました。

でもやはり気になるのは、そのころの長岡はどういうできごとがあり、どのような時代で誰が活躍していたのか。

幕末はやはり長岡では河井継之助になりますがその頃は何をされていたのか?

興味がありますよね。

調べるのは以前ですと難しいと思われますが、今ではネットで調べる・検索してみるだけで様々な情報が手に入ります。

まずは年表を検索してみましょう。「河井継之助 年表」で検索してみます。

以下検索結果

◎年表(河井継之助記念館、長岡市にある記念館のサイトに年表があります。)
https://tsuginosuke.net/?page_id=41

◎河井継之助略年表 (山田方谷マニアックス山田方谷:山田方谷は幕末期の儒家・陽明学者。継之助の藩政改革の師。そのwebサイトでも継之助の年表が作成されていました。ありがたいですね。)
https://yamadahoukoku.com/%e6%b2%b3%e4%ba%95%e7%b6%99%e4%b9%8b%e5%8a%a9%e7%95%a5%e5%b9%b4%e8%a1%a8/

では渋沢栄一の年表はいかがでしょう。

渋沢栄一年譜(渋沢栄一財団)
https://www.shibusawa.or.jp/eiichi/chrono.html

あの静岡藩に「商法会所(1869年)」設立の頃、長岡・継之助はどうしていたのでしょう。

1868年に始まった戊辰戦争は長岡藩も巻き込まれ、その年のうちに長岡は奥羽越列藩同盟に参加し長岡城落城、継之助も亡くなります。

しかし、上記の年表の中に戦争前に継之助による藩政改革が記述されています。どうぞお読みください。

継之助は渋沢栄一の改革に匹敵するような藩政改革を行っていたようです。

小千谷会談が決裂せず戦にならず街が焼けずに長岡の改革がもっと進んでいたら…とか、継之助が新政府に参加していたら日本の維新はどのように進んでいたのか…とか、いろいろ妄想してしまいますね。でも、そうなると米百俵も無かった訳で…。

でも、それら「もし」を実現できるのは現代の日本・長岡に暮らす私達長岡市民な訳で、歴史に参加可能な面白い地でもあることが解ります。

上記各年表は歴史家やマニア、一般社会人等が作られたものであり、それらが現代の私たちに語りかけてくれるわけですが、これは私達一般市民でも作成可能なものであります。SNSで広く募集してその情報を編集なんてことも可能な時代です。

web上の情報が豊かな長岡市、長岡市行政関連、市民協働関連、観光関連情報、各地域関連、民間企業・商店・製造業・農林水産業、多くの長岡市内の組織団体がホームページを持ち、また、ブログやSNSでコミュニケーションもとられています。多くの市民が既にweb上の情報受発信に参加されていますが、あなたも情報を整理してまとめて発信しませんか?

何かを調べたいときのサポートができるサイト。あらゆる分野で整理されていない事が残っています。

いつか河井継之助の大河ドラマが始まったときに全国のファンに係りのある土地や食べ物の情報とか、文化・芸能等の情報を提供できるホームページ・ブログ等があったなら長岡の魅力を市内・市外・全国に伝えることが出来ます。あまり知られていないけど自分は知っている情報、とにかく知ってもらいたいこと等、ぜひ発信してみましょう。

河井継之助の映画が来年公開されますが楽しみです、さらに大河ドラマ化で継之助プラス米百俵の小林虎三郎等も取り上げていただきたいですね。めざせ幕末・維新の長岡藩の大河ドラマ化です。情報化であなたも様々に参加可能です。

文 市民協働ネットワーク長岡 理事 桑原眞二

「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。

感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。

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