長岡花火を100倍楽しむコツとその歴史~打上げ終了まで待った人だけが見られる光 | 野本和香奈 | 今日どう?通信

 

さて、みなさん。明日からお待ちかねの長岡まつりです!
明後日2日からは花火も上がりますね。
大手通りにも「どうしょいの~」のあの音楽が流れ始め、お祭りムードになってきました。

さて、ここでその起源についてもう一度おさらいしてみましょう。

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長岡まつりの起源は、今から69年前の昭和20年8月1日にあった空襲です。
この空襲で1485名の尊い命が失われ、長岡は焼け野原になってしまいました。

 しかし、市民はまちの立て直しに励み、空襲からわずか1年後の昭和21年8月1日、
長岡祭りの前身である長岡復興祭を開催します。
この祭りで勇気づけられた市民はさらに団結力を高め、復興を進めていったのでした。
ちなみにこの年は花火は打ち上げられず、花火が打ち上げられたのは翌々年の昭和22年。
名称が長岡まつりに変更になったのは昭和26年のことでした。

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その後、平成19年に発生した中越大震災や7.13水害でも
このお祭りは復興のシンボルとして位置づけられ、
復興祈願花火「フェニックス」の打ち上げはそのつど人々を勇気づけてきました。
また、この花火は平成23年にも発生した東日本大震災の被災地でも
「ミニフェニックス」として打ち上げられ、長岡のみならず全国でも復興と平和の象徴となっています。

今年は新潟県中越大震災からちょうど10年目。節目の年にあたります。
復興祈願花火「フェニックス」もパワーアップして打ち上げられることでしょう。

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見応えのある素晴らしい花火はもちろんなのですが、
この花火大会の中で私が一番好きなポイントは花火打ち上げ終了後の
「花火師さんありがとう~!」です。

これは打ち上げ終了後、携帯電話のライトやペンライトなどの光るもので
花火師さんにお礼の気持ちを伝える「光のメッセージ」というものです。
会場のアナウンス「花火師さん、ありがとう~!」の掛け声とともに
大勢の観客が光でありがとうのメッセージを伝える、あの光景は
「みんなの気持ちが一つになった(;_;)こんなに素晴らしい花火を本当にありがとう!!」と
涙が出るほどの感動ものです。

 私たちが花火を楽しんでいる間にも、打ち上げるために走り回り、
この2日間のために必死で準備してきた花火師さんがいることを、
この光のメッセージが思い出させてくれます。
美しいものの裏にはがんばる人たちがいる。
今の長岡があるのも先人が空襲や災害を乗り切ってくれたから。

そんな思いを心に抱いて。
この2日間に感謝して、みんなで楽しみましょう。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 野本和香奈

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。

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