木を見て森も見る | 樺沢敦 | 今日どう?通信

協働センターには、本当にいろんな立場の方々が相談に来られます。
最近は、学校の先生や学生さんも多く来られて、いろいろな相談をいただくことがあります。

特に学校の先生方には、一般企業の方や市民団体、または長岡で精力的に活動を進めている個人の方をご紹介して、一緒に企画を練ったりとする機会も多いです。

そんな時によく聞く言葉があります。
「教育現場にいなくても、みんな子ども達や現場のことを考えてくれてるんだねぇ」

先生方は、自分たちが責任をもって子ども達の教育をするという使命から、一人で抱えてしまう人も多いと聞きます。

ですが、地域の子ども達は地域で育てる。という意味で、子ども達の教育や成長につながるなら、喜んで一肌脱ぐよ!という市民もたくさんいることを知ると、先生方の口から、驚きと喜びの声があふれるようです。

私個人的な話ですが、昔ある漫画の中であったセリフが、とても印象深く心に残っています。

”一枚の葉にとらわれては木は見えん 
一本の樹にとらわれては森は見えん”
 (引用:井上雄彦著 バガボンド)

何かに専念して集中することもとても大切です。
ですが、一歩下がって周りを見れば、同じ思いで応援してくれる仲間はたくさんいます。

今やっていることが全てだと思う前に、周りを見てみる余裕もできると、可能性は無限に広がりますね。

また、同じテーマについて外部の人に相談してみると、まったく新しい考え方や視点をもらえることがあります。

視野を広げると、これまで不可能だと思っていたことも、ちょっとしたヒントで簡単に通り過ぎてしまうことがあります。

協働は、そんな視点をもらえることが実は一番のメリットなのかもしれません。

学校に限らず、どの社会も専門性がありますので、そこで解決できそうなことも多く感じるかもしれません。
ですがたまには、まったく違った視点をもらえるためにも、一歩外に目を向けてみることもいいかもしれませんね。

そんなことからいろんな視点がつながり、未来をちょっとずつよくする協働の町が出来上がるような気がします。

まずは身の回りから。
今、目の前に見えている葉は、ちょっと視点を変えるととても大きな力強い大樹なのかもしれませんよ。

P.S.
写真はあまり関係ないですが、去年の長岡花火の写真です。
長岡花火までもあと1ヶ月切りましたね!
私は長岡花火とそれを楽しむ人たちの、その空間が好きなので、こんな構図で写真を撮ったりします。こんなちょっとしたことも人それぞれの視点ですかね(^^)

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 樺沢敦

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