昨年より越路のもみじ園の山荘内で「もみじ園毎月茶会」を開催しています。4月から11月まで4月を除く毎月の開催で毎月80~100名の参加をいただいています。主催は越路観光協会で、紅葉の美しい秋だけでなく四季を通して美しいもみじ園を鑑賞していただきたいとの思いで始めた茶会です。
このもみじ園の立地は越路中学校に隣接し、30数年前の環境は荒廃しきっていました。このもみじ園をなんとか教育ゾーンとしてふさわしい環境にしたいと、旧越路町、地主、企業(朝日酒造)の三者が協働し整備作業に着手し今日に至っています。
整備作業の過程で実生のもみじ苗がたくさんあったことから、越路もみじの会を発足し中学生に入学祝として記念樹贈呈を続けています。延べ4000本近い苗木の贈呈を行いました。贈った当時、越路地域は遠い将来秋になるとどこの家にも真っ赤に燃えるもみじが美しい街をつくると夢見たものですが、夢は半ばながら嬉しいお話を耳にしました。全国レベルの中学生の意識調査があって、越路中学生の地域を誇りに思う力は全国のどこの地域の学校より群を抜いて高かったとのお話。小さなガッツポーズが思わず出たのを思い出します。
さて、もみじ園茶会は中学生を無料で招待しています。事前申し込みが必要で、数に限りがありますが、通学校に隣接する国の登録有形文化財でお茶を学び世界で羽ばたく子どもたちが育つ場になってほしいと大きな夢を呟いています。
新緑のもみじは月ごとに色を変え緑陰、深緑、やがて紅葉と美しさを誇っています。秋のもみじ祭りには中学生が来園者にボランティアガイドで園内を案内しています。巴が丘山荘内で中学生の点前でお茶を一服いただきたいものと夢の形も出来上がっています。誰とどう協働したら夢は実現するのか足がかりも糸口も見つかっていませんが、この文章を読んでくださったどなたかから、具体的なアイデアの提案があることを熱望しています。
お茶はもてなしの気持ちと感謝の気持ち、おいしいお茶をいただきながら一服のお茶に込められたもてなしの心をいかにくみ取ることができるか、という楽しさが基本と思っています。めんどくさいと思われることはあっても、難しいことは一つもないのです。ぜひもみじ園毎月茶会にお出かけ下さい。
この茶会は、観光協会の支援で開催しています。従って、ほかの茶会にはないお楽しみ抽選会があります。季節によってお酒やお煎餅、ヨネックスのタオルにお蕎麦新米、酒粕そうそう、さつま芋もありました。ぜひ一度お出かけ下さい。申し込みは越路観光協会(電話0258-92-5903)まで。
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 副代表理事 西脇 美智子
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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