長岡市は、これまからまだしばらくは人口のうち高齢者が占める割合の高い社会が続きます。特に人口ボリュームの厚い団塊の世代がこれから60代後半、70代に突入していきます。 市民協働センターのとなりの交流ホールでは、毎日のように、ダンスを踊るおば様方の姿が見えます。実に活き活きと活動しておられる雰囲気が伝わってきます。この方たちのように、高齢者が生涯活き活きと生活していけることは、これまで以上に大事になってくることでしょうか。 新潟県が定期的に「高齢者基礎調査」というものを行っていることをご存じでしょうか? http://www.pref.niigata.lg.jp/kourei/1356778333800.html 新潟県内に居住する65歳以上の男女個人3,500人を対象とした調査です。 平成25年度の調査結果の一部を紹介します。 まず健康についてですが、健康のために行っていることとして、以下の事が上げられています。行政からの様々な広報を見ると、色んな介護予防等の教室の案内が出ていますが、参加したい教室は特にないという方が半数近くを占めています。 ・健康のために意識していること 1位「定期的に健康診断を受信している」 52.8% ・健康に暮らすために参加したい教室 1位「特にない」 42.9% また、社会とのつながり、生きがいと言った面では、次のようになっています。どちらかといえば、社会的なつながりはあまり強くなく、家族との関係を強く意識していることが感じられます。これは他の世代でも、そうかなぁとも感じますが。ただ、ふだんの過ごし方が、テレビというのは、あまり健康的ではないかもしれませんね。 ・近所の人とのつきあい 1位「会った時に立ち話をする程度」 35.4% ・ふだんの過ごし方 1位「テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など」 81.0% ・喜びや生活の張りあいを感じること 1位「子どもや孫の成長」 47.6% ・今後行いたい活動 1位「家の仕事(家事や自給用の農作業など)」 49.6% ・地域活動への参加について県や市町村に期待すること 1位「情報をもっと提供する」29.6%(僅差で2位 一緒に活動する仲間をつくる機会を供する 26.6%) 冒頭で書いた、ダンスをするおば様たちなど、仲間をつくり活動する、また地域との接点を何かしら作っていこうという人たちが多いことを協働センターにいると特に感じます。高齢者の市民活動、趣味の活動が活発になることは大事なことですよね。
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 阿部巧
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。
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