
「少し面倒な方が過ごしやすい」
長岡で生まれて、海外に行っていた方の言葉が今も印象に残っています。
その人は雪かきの時に隣の人と少し喋ったりすることが楽しいと言っていました。隣の人も顔も見えやすくて防犯、防災の面から見ても過ごしやすいです。
まだ雪が面倒なものと感じていた私からすると、雪がある種のコミュニケーションツール、協働ツールになっていることに気づきました。
長岡は不便なところが多々あります。それが協働を生み出すきっかけになっていました。
他にもありそうです。例えば、バスの待ち時間。長岡はバスの本数が決して多くありません。雪のせいで、渋滞のせいで大幅に遅れることもよくあります。
そんな時に一緒に並んでいたおばちゃんとおすすめの飲食店の話題で仲良くなったこともありました。
バス停に冬になると現れるデカいスコップ。
「ひとかき運動」も雪の降らない県から来た私にとっては衝撃でした。
長岡は遊ぶ場所も多くありません。駅やアピタに行くと顔見知りに会ったりします。
東京、大阪ではあんまりなさそうな狭いコミュニティならではの安心感だと思いました。
少しの面倒、不便さは意外と協働とつながっていることが多いなと感じさせてもらったことの紹介でした。
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 岡﨑航
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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