
先日、ボウリング北信越大会があり、今回も司会進行役で参加してきました。
今回は約10年ぶりに選手復帰するという人がいて、その話を聞いた叔父が「あいつが復帰するならチーム組んで投げようぜ!」と、昔よくチームを組んでいたメンバーを集めて出場していました。
子どもの頃にとてもお世話になっていたおじさまたちのチームの再結成は、私もワクワクしました。
結果は振るわなかったものの、久しぶりの団体戦を投げているおじさまたちは、やんややんやいいながらもとても嬉しそうで、青春を楽しんでいる少年たちのようにも見えました。
ボウリング競技の魅力の一つには、幅広い世代が一緒にできるスポーツであることがあります。
振り返ると、自分が小学生だった時、自分の両親よりも年齢の上の方とチームを組んでいたこともありました。そして、変わらず今も、10代と60代が同じチームを組んで、お互いを励まし合いながら表彰台を目指している。
競技人生が長いスポーツなので、定年を迎えてから健康のために始められる方も。健康のためにはじめたボウリングが、いつの間にか選手として参加することになった、という話もよく耳にします。
70代を目の前にして、選手復帰ができる、それもボウリングの良さだと思います。
北信越大会には、毎回大会運営を手伝ってくれる人、県内選手を応援しにくる人と、私のように選手としては長らく参加していないけど、ボウリング場に顔を見せる人がたくさんいます。「ボウリングはしてないけど、ボウリングが大好きなんだよね」と、そんな話をしていました。
かなえさん、と呼ばれることが当たり前になりつつあるなかで、ほとんどの人がカナ!と呼んでくれる貴重で嬉しい環境です。
「カナ~、久しぶりだな~」
と、1年ぶりでも10年ぶりでも変わらず声をかえてもらえる、私にとっては何にも代えがたい唯一無二の居場所です。
いつでも戻ってこられる、という安心感が、ボウリングにはあるのかもしれません。
新潟県で見ると、ボウリング場も減少しているので、競技人口も少ない現状がありますが、隣県には高校でボウリング部のある県もたくさんあります。
環境の課題もありますが、ボウリングの魅力が伝わり、新潟県のボウリング人口も少しずつ増えていくことを願っています。
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 田中 佳苗
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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