連携・協働から連結まで | 本間和也 | 今日どう?通信

いや~今日どう?通信の原稿執筆が回ってくるのが早いですね。この前は、2022年の5月頃だったと記憶していますが、僅か9か月程度で回ってくるとは。そんなに協働に絡んだ話なんてないですよ~。と、頭が炎上してしまいそうですが、なんだかんだ言いつつ、今日どう?通信の原稿を書いている自分自身をほめてやりたいです(笑)。

さて、ここからは真面目な話として受け取ってください。先の1月31日に長岡市危機管理防災本部主催にて、要配慮者利用施設防災講演会が行われました。この講演会は、避難確保計画の実行性を高めるため、長岡市独自の様式を改定したことにより、その説明が行われたものです。

基調講演として、防災科学技術研究所の研究員が「災害時に有効な計画づくり」というテーマのもと、災害関連法と福祉制度の関係性や災害時要配慮者対策の目指すところを懇切丁寧に話されていました。その中で、「防災・危機管理と福祉部署の“連結” のための体制づくり」が重要との話には、なるほど、より具体性がある話だなと思い、感心しました。

非常時である災害時には、単一の組織が行う活動にはどうしても限界が生じます。故に、私たちは異種業界も含めた団体との連携、協働が必要不可欠であるというフレーズをよく耳にします。しかし、私は、連携(互いに連絡をとり、協力して物事を行うこと)、協働(同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと)では、抽象的な言い回しであり、過去の災害時の支援活動を顧みた中で、何かモヤモヤ感を感じずにはいられませんでした。

その点、連結の意味は、「ひと続きになるようにつなぎ合わせること」であり、より具体化され、イメージがつきやすいです。協力して共に力を合わせて物事を行うという行動に+(プラス)して、それぞれをつなぎ合わせるという、仕掛けづくりがされることにより、真の支援活動に結び付くものと思っています。
  私たちは普段、何気なく「協働」を口にしますが、ひと続きになるようにつなぎ合わせる「連結」の意を含めた上での協働を推進する役割こそが、市民協働ネットワーク長岡が市民に対する使命の一つであると感じております。現に、人・団体の連結役としての役割も十分担っていることから、市民協働のまちづくりに向け、これからも各種機能が発展するよう望んでいます。

追伸:数々の研修会に参加していますが、近ごろの研修会は資料が多くて、面食らいますね。今はほとんどの講師がパソコンのパワーポイントを用いての資料ですが、中には写真を多用した資料や、説明文書をそのまま記載してある資料が見受けられます。講師の方々は、資料作成お疲れ様でしたと思う反面、何だか、この業界?は、SDGsに逆行していますね(皮肉たっぷりでスミマセン。ちょっと吠えてしまいました<(_ _)>)。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 理事 本間和也 

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。

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