先日5月5日に「水道公園子どもフェスティバル」が開催されました。
水道公園とは、長生橋の大手側たもとに見える赤い三角屋根が
トレードマークの取水塔を中心とする公園のことです。
昭和2年に竣工、平成5年までの約66年間、
長岡市民に飲料水を供給してきました。
平成10年には国の登録有形文化財として登録され、
現在は休日に市民が集う憩の場となっています。
この水道タンクを地域の宝として、
もっとみんなに知ってもらいたい、
来てもらいたいと保存を始めたのは地域の老人会の方々でした。
その活動は約30年前から始められ、現在も続いています。
そして近年は、若い世代を巻き込み「信濃川夕焼けコンサート」や
「Sunset townk(タウンク)夕暮れコンサート」に発展し、
うまく世代交代しながら、地域の宝を守っています。
「ボランティア・市民活動の自発性は揮発する。」(大阪ボランティア協会、早瀬昇氏)と
言われるように自発性から始まる市民活動を継続するにはなかなか労力がかかります。
最初に団体を立ち上げた人たちの想いを、
何十年と時間がたった後に次世代が同じ気持ちで引き継ぐのは大変なのでしょう。
しかし、その時代の工夫を加えながら、地域の宝を皆で守ってゆくこと、
若者が何かしたいと言い出した時にそれを受け止めること、
それらがあってこそ世代交代が進むのでしょう。
あなたが次世代に残したい地域の宝はなんですか。
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 野本和香奈
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。
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