~雪が生みだす「あい」の形~ | 樺沢敦 | 今日どう?通信

【今日どう?通信 ~雪が生みだす「あい」の形~】
 皆さん、お正月はどのように過ごされましたか?
私は家族と、いわゆる“食っちゃ寝“正月を過ごしました。
今年は、何年ぶりかに雪のないお正月でしたね。いやー、快適快適(^^)
 
「雪かきのない冬は快適で良いやねぇ」なんて言ってて、ハっと気づいたことがあります。
「この正月、近所の人と会ってないな、明けましておめでとうと言ってない!」ということ。
 
例年、なぜか大みそかから元旦にかけて、大雪が降りますよね。
正月からせっせこ雪かきしていると、新年早々、みんな家の前に出てきて雪かきしているのが恒例の風景。
「あ、明けましておめでとうございますねぇ。まーた頼んでもいねぇのに雪がジャンジャン降るいやねぇ(笑)今年もよろしくお願いしますてぇ!」がお正月の定番の挨拶でした。
 雪が降らないということは快適だけど、雪が降ることによって、この地域が得たものも大きいなと感じたわけでして。
 
少し良い解釈でまとめてみます。
【雪が生みだす3つの「あい」】
①「ふれあい」 先述したように、雪かきをするために外に出てきて近所のふれあい(雪の悪口含む)が生まれる。
②「譲りあい」 雪が降ると、極端に道幅が狭くなるので、車がすれ違えなくなる時がある。徒歩でも良く起きる状況ですが、どちらからともなく、自然とどちらかが停まって、道を譲る文化がある。
③「助けあい」 ただでさえ雪かきや雪下ろしは大変な作業だけど、高齢者や女性、まして妊婦や赤ちゃん抱えてなんて、もっと大変。周りの人が手助けして、代わってあげるなど、助け合いが必須の社会。
「ふれあい」「譲りあい」「助けあい」人が繋がるきっかけは、あまりにも身近な物だと痛感しました。
雪の結晶はその形状から、他とつながる形状をしています。
雪は人のつながりを閉ざすように見えて、実は根っこで繋いでいたのかもしれませんね。
 
 長岡の人は、自然とそれを知っています。 長岡の人は、繋がって生きていくことの大切さを知っています。
 長岡の人は、「あい」に溢れています。
 いつか、その根っこの精神が、この町の強みになる日が来るんじゃないかと思っています。
変わらないお正月の風景。いつか全国からうらやましがられる風景になるかもしれませんね。
そんな妄想をしながら、今年もワクワクした1年を過ごしましょう。
 
今年もどうぞよろしくお願いします。
 

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 樺沢敦

◆―――――――――― ◆

「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。

コメント