夏の終わりの| 山岸 豊後 | 今日どう?通信

2006年の5月、養護学校(現、総合支援学校)の先生から懇親会の席で「バンドサークルとダンスサークルがあるけど、毎年12月の学校の発表会でしか発表の場が無いんです。毎週練習してても、そこまでモチベーションを保つのが大変なんですよ。」とお聞きし、「何とかしたいね」と盛り上がりました。

その勢いがそのまま衰えず、同年の8月27日に、当時の厚生会館(現在のアオーレ)前庭の噴水を囲むように会場を設営して24時間テレビ長岡会場が始まりました。

その後多くの方々のご協力があって、リリックホールの下の広場やアオーレが完成した後はアオーレのナカドマで開催し、花火館の庭へ移り、今年は暑熱対策からハイブ長岡の屋内で開催されました。途中コロナ禍で2年お休みしたから18回目になりますでしょうか。

大手通ホコ天などでぷーさんの着ぐるみを着て出店していた関係から、その団体がなくなっても「ぷーさん綿あめ」で参加しています。そろそろ「ぷー爺綿あめ」ですけど。

子供に障がいがあって養護学校に入学したことから、けやきの会が障がい者施設を設置する資金確保のため、その後は設置した施設の運営資金のために。施設を譲渡しNPO法人も解散した後は、総合支援学校後援会のためにとぷーさん綿あめ参加目的は変遷してきましたが、多くの子供たちが募金箱やポリ袋に小銭を入れて持ってきてくれる姿を見るたびに未だに卒業ができません。

24時間テレビに様々な批判があることは承知していますが、偽善だとか出演者へのギャラの有無や根性マラソンなどと短絡的に批判する前に、今年で48回目を迎える同企画が、日本の寄付文化の醸成に一定の貢献をしてきたことを評価すべきではないかと思うぷー爺さんでした。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 理事 山岸 豊後

◆―――――――――― ◆

「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。

感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。