皆さんは最近誰かに贈り物をしましたか?または貰いましたか?
私は先日、北海道の友人に越後姫を送り、また久しぶりに会った友人から私の身体を考えて選んでくれたお茶、異動や退職の方からお菓子をたくさんいただきました。きっと多くの方が日常的に貰ったりあげたりしてるのではないでしょうか。
2月に県民生活課主催、当法人が企画運営をした「寄付からはじまるまちづくりセミナー」内の桂大介さんのお話にもありましたが、日本には昔から特有の贈与文化がたくさんあります。お中元やお歳暮、ご祝儀・お見舞い・お土産・お年玉などなど…日常的に贈り合うのが普通なお国柄です。セミナー内で桂さんは、「贈与は相手こそが重要であり、非対称性が発生する。また、交換はその場で精算されるが、贈与はその場から関係性がはじまる」とお話されており、「贈与ってなんて素敵な文化なんだ!」と改めて思いました。
また、非対称性というのもミソで、特にお中元やお歳暮は、何となく金額を寄せようとはするかもしれませんが、相手が喜ぶもの、相手にぜひオススメしたいものを選びませんか?
桂さんも「人と人の関係は貸し借りの勘定のズレで成り立っており、帳尻をあえて合わせないこと、精算を済ませない、すべてを返さないそういったズレの中に協働の可能性がある」と説いていました。
私はお中元やお歳暮をしていませんが、よく遠くに住む友人と美味しい食べ物を贈り合っています。先日送った越後姫もいただいた牡蠣のお返しでした。これで相殺してしまったように見えますが、きっと今後も贈り合う気がします。それは離れていても今の関係を大切にしていきたいからです。SNSが普及し、別にものを送り合わなくてもつながっては行けますが、年に1度、相手を想い美味しいものを贈り合うのも素敵ですよね。
こんな関係づくりを友人のみならず、ご近所さんなど地域の人ともできたらいいなと思っています。きっとそこから“協働のまちづくり”が生まれるのではないかと思います。まずは、「美松の39シュークリーム」を買い過ぎて、ご近所に配るところから始めなければと思います。笑
※桂さんのお話が全て聴けるセミナー動画はYouTubeで配信してるので、ぜひご覧ください!
▶https://youtu.be/MhK8rGZUwAY
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 伊佐恵理
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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