高校生のパワーがみなぎる熱い夏 ~郷土の誇りと一体感~ | 髙橋秀一 | 今日どう?通信

 

お盆も過ぎて、もうすぐ9月になりますね。
まだまだ暑い夏は続きます。
甲子園も高校球児による汗と涙と感動の暑い夏が開催中です。
わが新潟の日本文理高校も3回戦に駒を進め、地元のボルテージも上がってきておりますね。

そんな高校球児の熱い想いの裏には、いろいろな人が協力をしてくれています。
県の代表校に選ばれるのも大変ですが、資金集めも大変です。
監督、ベンチ入り選手の往復交通費や宿泊費は主催者の日本高野連から支給されます。
そのほかの選手や保護者は原則自費になります。
後援会やOB、地元企業から寄付金を募り、費用は甲子園までの距離や、応援人数によって異なるが、1試合で1000万~2000万円かかるとみられています。

在校生、OB、地元企業…いろいろなところから、物品や寄付金を集めているのです。
強豪校ともなると、支援者も多くなると思いますが、初出場の学校はそうはいきません。

宮城県代表の利府高校は、今年が初めての甲子園。
そんな中、利府ナインは寄付金を集めるためにレター作戦に打って出たそうです。
89人の全部員が練習後、寄付金を募るための趣意書と振込用紙など封書に収めてOBや町民に郵送しました。
甲子園で応援してもらう立場として、ナインに感謝の気持ちを植え付ける狙いも込められていたそうです。

郷土の思いを背負い、協力を仰ぎながら甲子園での熱戦を繰り広げているのです。

寄付は、強制ではありません。
思いを伝え、その思いに共感してくれるからこそ寄付金なのです。
思いを伝えるほうも、そのお金を手にしたときに「大切に使おう」という魂がそのお金に宿ります。
寄付をする側は、寄付をしたことで自分もその一員になることができます。

お金では買えないドラマがあります。
でも、お金がないとそのドラマも生まれません。

日本の各地域が熱戦に一喜一憂し、盛り上がる毎年恒例の高校野球。
スタンドの熱いドラマもありますが、ベンチ裏でもそれ以上に熱いドラマがあります。
そんな思いを感じながら、今年も感動をありがとう!

写真:ウィキペディアより引用

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 髙橋秀一

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。 感想など、お気軽にコメントなどでお寄せ下さい。

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