続けるためのモチベーションとは?|砂川 祐次郎|今日どう?通信



中越大震災のあと、集落の元気づくり活動が始まり、会議に出てこない人にも活動の内容が伝わるようにと書き始めた七世帯のためのフリーペーパー「ぼちぼちたけだ」

写真はイメージです
写真はイメージです

A3サイズ二つ折りの白黒で、開くと集落マップがある。定期的な発行ではなく、ネタがたまって代表が暇な時に晩酌しながら書くスタイル。2010年の春から始まりもうすぐ88号が出る予定。できると最初に七世帯の集落にお届けする。

下手な手書きの、時々誤字脱字があるフリーペーパー。そんなだらしない発行物をゆるしてくれる集落のみんなには感謝しかない。

そんな「ぼちぼちたけだ」を楽しみに待っていてくれたお年寄りも、時の流れとともにひとりまたひとり帰らぬ旅に出る。高齢化が進む集落の宿命だ。創刊当時20人以上いた住人も13人まで減った。

届けるといつも「がんばってるね」と言ってくれ、それまで発行したもの全て綴っておいてくれたおばあちゃんが亡くなった時はフリーペーパーを書き続けるモチベーションが無くなり、半年以上発行しない期間があった。それでもイベントの告知があるからと理由をつけて、書き上げるために無理矢理やる気を絞り出した。

そんな半年以上ぶりとなる最新号を届けると「ありがとう。待ってたよ。」「あがってお茶飲んでって。」など、声をかけてくれる人がいた。玄関に過去に発行したぼちぼちたけだの集落マップを貼っている家もあった。小さなことかもしれないがこれらの出来事から続けるためのモチベーションの種がうまれる。そんな種たちをこれからも「無理せず背伸びせずできる範囲でぼちぼちと」育てていくことで、いつかあのおばあちゃんがくれた大きなモチベーションの木のように成長するのだと信じている。

そしていつの日か自分も誰かのモチベーションの種になれるよう生きていけたらと思う。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 正会員 砂川祐次郎 

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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