中学校との地域連携のはなし | 太田道子 | 今日どう?通信

市民活動で地域を巻き込む、そして、それを更に仕組み化するには時間がかかるし、継続も難しいと感じます。でも時間をかけて作った活動の先には、すごい数の協力者(気にしてくれる人)がいて、年を重ねるごとに活動が成熟していくとつくづく感じています。
私は協働センターのスタッフを卒業後、地元に帰り家業の手伝いをしながら、これまで長岡で学んだ「協働の力」で地域を元気にする活動をしたいと思っていました。そんな中偶然、中学校の校長先生が私の学生時代の恩師でした。『おい!手伝ってくれないか?』の声掛けから始まった中学校との地域連携はあっという間に3年目になりました。

この3年間で、中学校後援会の設立、地元企業への職場体験の復活、そして3年生を中心とした地域連携の笑顔いっぱいひまわりプロジェクトと様々な活動のお手伝いを少しだけさせていただきました。

活動にかかわるようになり、本当に沢山の方が応援してくれており改めていい地域だな~と実感しています。

うまくいっているには秘訣があると思います。それはきっと共通目的がはっきりしていることです。今回は「こども達に地元愛を育んでほしい、地域の子どもを地域で育てよう」との想いが中心にあり、地域も学校も保護者も一緒になり応援してくれています。

そしてさらに、知らなかったに人も活動が少しずつ見える化することで、気にかけてくれる人が増え連携がうまくいくんだと思います。

でも、やはり大変なことも付きもので、調整する学校や後援会事務局の仕事量は増えています。継続にはパワーも必要ですが、「こども達の笑顔や地域の笑顔」こそが、お金では変えられない価値となり、喜びとなり活動が継続していくんだと感じています。

共通の目的」の次に「喜びの共有」そして「気軽に関れるスキマ」そして「やったと実感できる成果」や「必要とされている感

人を巻き込む、地域を巻き込むには、人間の心をくすぐるちょっとしたシカケが大切だと、 まんまと恩師の声掛けに乗って故郷に帰ってからも市民活動を楽しくやっている太田からの今日どう?通信でした。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 理事 太田 道子

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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