「得意を持ち寄る」ことも、ひとつの自己表現|伊佐 恵理|今日どう?通信

先日、子育て真っ最中の有志ママ5人で「0歳から楽しめるコンサート★ハロウィンパーティー」を開催しました。
 約1年前から企画を始め、関東の大人気ミュージカルグループ COCOE さんのお力添えをいただき、当日は親子300組・約650名の方にご参加いただきました。お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

普段はフリマイベントを企画している私たちにとって、今回の挑戦はかなり大きなものでした。しかも全員が仕事復帰をしている状況の中での新たな取り組み。

主に企画調整を広報部長のメンバーが中心となって進めてくれたのですが(本当にありがとう!)、文章作成が得意な人、フットワーク軽く買い出しに走る人、手先が器用な人、話すのが得意な人、そして当日出店やボランティアとして関わってくださった皆さん、1人ひとりが、それぞれが“得意”を持ち寄ったことで、あたたかく楽しい一日をつくることができました。

今回のハロウィンパーティーのテーマは「自己表現」。

 子どもたちが仮装や音楽体験を通じて、自分の“好き”を全力で表現し、違いを認め合える時間をつくりたい――。そんな思いから始まった企画でした。

けれど今振り返ると、実は裏方の私たちもまた、「得意を持ち寄ること」を通して自己表現をしていたのだと感じます。

自己表現というと「人前に立つ」「作品を発表する」といった形を思い浮かべがちですが、
 「自分の得意を活かして誰かや何かを支える」ことも、確かに自分らしさの表れです。

どんなイベント(市民活動)にも、企画を立てる人、デザインを考える人、会場を整える人、記録を残す人――。それぞれの得意が重なり合うことで、ひとつの場が生まれます。そこにはきっと、「自分はこう関わりたい」「こんな場を支えたい」という思いがあるはずです。

市民活動の現場には、そんな多様な“自己表現”が溢れていて、自分らしい関わり方が集まることで、まちの温度が少し上がる。そんな瞬間を、これからも増やしたいですし、大切にしていきたいと思います。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 伊佐 恵理

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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。

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