“やりたい”と“求められる”を両輪にする事業のつくり方 | 高野真規 | 今日どう?通信

さまざまな分野で活躍する女性をゲストに迎え、“自分らしく生きる”をキーワードにトークライブ&交流会を行う「LIFE MAP CAFÉ」(長岡市主催、市民協働ネットワーク長岡が企画運営)。5回目の最終回では「“やりたい”と“求められる”を両輪にする事業のつくり方」というテーマで、高野が聞き役となり、シライ電設株式会社取締役・木村春美さんと、littlenotes代表・ひろかわ かよこさんにご登壇いただきました。お二人とも長岡で知り合った大切な友人ですが、ひろかわさんとは10年前に一緒に市民活動団体(現在は休止中)を立ち上げ、団体名やロゴをながおか市民協働センター前のスペースに座って一緒に考えていたことが昨日のことのように思い出されます。

ゲストのお二人の共通点としては、自分自身を見つめ直し、“自分らしく生きる”ということが何かということを真剣に考えた時期があったことだと思います。 “やりたい”と“求められる”を両輪にするための考え方は人それぞれ。お二人の話から、自分の中で線引きして切り分けるのも良いし、全体のバランスを見て組み合わせていく考え方もあるのだと学びになりました。私自身は、コロナ過でやりたい仕事が一時期できなくなり、社労士として雇用を守るため雇用調整助成金を休む暇もなくこなし続けた結果、売上は上がりましたが気持ちが滅入ってしまう経験をしました。当時の状況では求められていることをやり切るしかありませんでしたが、バランスを取ることの大切さを実感しました。

そして、今回、私がどうしてもテーマに入れたかったのは、「事業を継続的に行うための経営」についてでした。起業するためには、やりたいことを実現させたいという情熱も大事ですが、事業を継続させていくための経営についての学びも必要だと思います。実際にゲストのお二人とも日々勉強されていましたし、具体的な経費についても会場から質問があり、実際の費用感がイメージできたのではないかと思います。 今回イベントにご参加いただいたみなさんには、とても刺激的な時間だったと思います。是非、“自分らしく生きる”についてじっくり考え、一歩ずつ進んでいただければと思います。大切なことは人それぞれ異なりますし、自分の人生の正解は誰もわかりませんが、自分で選択していくことが大事なのだと思います。これからも、何かやりたい、変えたいと思って参加してくださった方々のつながりが続いていくといいなと思います。

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 理事 高野 真規

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