
私もメンバーとして参加している「ネオ山古志村コミュニティ(通称:山古志デジタル村民)」は、昨年に引き続き、長岡市立山古志小中学校の運動会に参加します。
地域づくり団体「小さな山古志楽舎」と協力し、昨年は児童・生徒からのリクエストをもとに、地域住民やデジタル村民、当日その場にいた全員が参加できる競技を考案しました。人数が少ないと成立しにくい競技――障害物リレーに借り物競走、パン食い競争の要素を盛り込んだ団体種目――を、児童・生徒数十数人という中で、地域内外から集まった総勢百数十人とともに楽しみました。結果、大いに盛り上がる運動会となりました。
今年はさらに一歩踏み込んで、より多くの人に集まってもらえるよう、PR動画の制作から関わっています。学校・小さな山古志楽舎・デジタル村民が三者一体となり、運動会を地域全体の行事として盛り上げようと取り組んでいます。

私たちネオ山古志村は、これまでも「つなごう山古志の心」という合言葉を掲げ、活動を続けてきました。オンラインチャットやSNSを通じて、10.23山古志の集いや牛の角突き大会、雪かきや環境整備といった地域の話題を共有すると、メンバーからは多くの反応があります。中には実際に現地を訪れ、一緒に汗を流してくれる方もいます。
必ずしも訪問を期待しての発信ではないものの、やはり足を運んでもらえるのは嬉しいことです。そして私が感じるのは、そうした人たちは「山古志に行くきっかけ」を探していたのかもしれない、ということです。
それは必ずしも大きなイベントである必要はありません。その人が「これなら私も参加できそう」と思えるような、小さくても具体的な“関わりしろ”を現地側がいかに用意できるか。それが、多くの人の関心を引き寄せるポイントなのだと、私は思います。
今年の運動会も、子どもから大人まで、たくさんの笑顔と出会えることを楽しみにしています。
文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 事務局 福田 洋介
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「今日どう?通信」はNPO法人市民協働ネットワーク長岡の事務局・理事その他関係者が、市民協働をテーマに日ごろ感じたこと、気づいたことをしたためるリレーエッセイ・コラムです。
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